歯列矯正が後戻りする原因は「姿勢」かも?接骨院が教える歯並びとストレートネックの深い関係

歯列と姿勢な意外な関係と姿勢改善

「歯列やかみ合わせが悪いと、姿勢も悪くなるんだよね」

先日、歯科衛生士をしている幼馴染と話していた際に、ふとこんな言葉を聞きました。
日々、接骨院で多くの患者様の「姿勢改善」に向き合っている身体の専門家として、この一言は私の頭に強く引っかかりました。

もし、お口の中(歯列の乱れ)が全身の姿勢を崩す原因になるのであれば……。
その逆もまた、確実に成り立つのではないか?

つまり、「姿勢が乱れたままの状態では、せっかくの歯列矯正やかみ合わせ調整もうまくいかない(あるいは後戻りしてしまう)のではないか」という視点です。
今回は、柔道整復師の目線から紐解く「姿勢と歯並びの密接な関係」について解説します。

目次

なぜ「姿勢が悪い」と「歯並び」まで悪化するのか?

歯列や噛み合わせ(咬合)の乱れは、決して口の中だけの問題ではありません。頭の位置(頭位)の変化を通じて、全身の姿勢と相互に影響し合っています。そのメカニズムは大きく2つあります。

下顎(したあご)は「振り子」のようにぶら下がっている

人間の下顎骨は、頭蓋骨(側頭骨)から筋肉と関節(顎関節)を介して「吊り下げられている」状態にあります。そのため、姿勢が変わって頭の位置がズレると、重力の受け方が変わり、下顎の位置も強制的にズレてしまいます。

大府市で姿勢と歯列、顎の位置の関係の解説図
頭が前に出ると、筋肉に引っ張られて下顎が本来の位置からズレてしまいます
  • 猫背・ストレートネックの場合:
    頭が前に突き出る(フォワード・ヘッド・ポスチャー)と、首の前側の筋肉(舌骨下筋群)が引き伸ばされ、下顎が後ろ下方に引っ張られます。特に現代人に急増している「ストレートネック(スマホ首)」や、長時間のPC作業による「デスクワーク症候群」は、この下顎のズレを引き起こす最大の要因です。これが日常化すると、出っ歯(上顎前突)や、前歯が噛み合わない開咬(オープンバイト)、無意識の食いしばりの原因になります。
  • 反り腰の場合:
    バランスをとるために頭部が後ろに傾きやすくなり、下顎が前方に押し出されます。これが受け口(反対咬合)の傾向を強める要因となります。

ストレートネック・デスクワークの不調に関する記事はこちら

筋肉と筋膜の「連鎖」による引っ張り合い

顎を動かす筋肉(咀嚼筋)は、首や肩の筋肉(胸鎖乳突筋や僧帽筋)と筋膜で強力に繋がっています。

  • 足元からの影響(上行性):
    足首の捻挫や骨盤の歪みがあると、体は倒れないように「頭の位置」を傾けて最終的なバランスをとります。その結果、顎関節に左右非対称な負担がかかり、歯列に偏った圧力がかかり続けます。
  • 口からの影響(下行性):
    逆に、片方の歯ばかりで噛む癖(片噛み)があると、顎の筋肉の出力バランスが崩れ、それが首の骨(頚椎)をねじらせ、結果として肩こりや背骨の側弯(体の歪み)を引き起こします。

【早見表】あなたの姿勢タイプとお口のトラブル

姿勢の乱れが下顎にどのような影響を与え、どんな口腔トラブルを引き起こしやすいのかをまとめました。

姿勢のタイプ 下顎への影響 起こりやすいお口のトラブル
猫背・ストレートネック 下顎が後退しやすい 出っ歯(上顎前突)、口呼吸、ドライマウス、食いしばり
デスクワーク症候群 顎関節への圧迫増加 顎関節症、奥歯の異常な摩耗(削れ)、知覚過敏
身体の側弯(左右非対称) 下顎が左右どちらかにズレる 交叉咬合(上下の歯列が横にズレる)、顔の歪み

歯列矯正を成功させるには「土台づくり」が不可欠

歯科での歯列矯正やマウスピース治療は非常に有効ですが、「骨盤や背骨が歪み、頭が前に出た猫背のまま」で歯並びだけを整えても、筋肉の引っ張り合いによって再び歯列が崩れてしまう(後戻りする)リスクがあります。

大府市で姿勢改善することで歯列矯正もうまくいくことを解説する図

特に、首の骨の上部(上位頚椎:C1-C2)と顎関節は、神経のネットワーク(三叉神経脊髄路核)を通じて痛みの情報を共有しています。頑固な肩こりや頭痛を抱えている方は、ただ肩を揉むだけでなく、姿勢の矯正と同時にお口の環境(食いしばり等)を見直すことが、根本改善の最短ルートになります。

ARK接骨院でのアプローチ

  1. 上位頚椎・頭蓋骨の調整: 頭の土台となる首の骨を整え、顎関節がスムーズに動く軌道を作ります。
  2. 首まわりの緊張緩和: 顎を引き下げる筋肉(顎二腹筋や舌骨筋群)の緊張を解き、下顎を本来のリラックスした位置(安静位)へ導きます。
  3. 骨盤からの姿勢改善: 座った時に骨盤がしっかり立つ習慣を作ることで、頭の位置を正常化し、顎や歯列への不自然な負担を激減させます。

姿勢と歯並びに関するよくある質問(Q&A)

Q. 現在歯科で歯列矯正中ですが、接骨院で姿勢矯正を受けても問題ありませんか?

A. もちろんです。むしろ並行して受けることを強く推奨します。
姿勢の土台(骨盤や背骨、首の位置)が整うことで、顎まわりの異常な筋肉の緊張が解けます。これにより、歯科での矯正治療がよりスムーズに進みやすくなり、矯正後の「後戻り」を防ぐ効果も期待できます。

Q. 子どもの歯並びが悪く、口呼吸をしています。姿勢改善で良くなりますか?

A. 姿勢の改善が口呼吸の解消に大きく貢献するケースは非常に多いです。
子どもがゲームやスマホで猫背になると、気道が狭くなり、自然と口呼吸になってしまいます。口呼吸が続くと舌の位置が下がり、歯並びを悪化させます。子どもの頃から正しい姿勢(骨盤を立てて座る等)を身につけることは、お口の健康を守るためにも重要です。

Q. 毎日長時間のデスクワークで、無意識に食いしばってしまいます。対処法はありますか?

A. まずは「画面を見る時の頭の位置」を意識して改善しましょう。
頭が前に出るストレートネックの状態だと、下顎が後ろに引っ張られ、無意識に奥歯が噛み合ってしまいます(TCH:上下歯列接触癖)。モニターを目の高さまで上げる、定期的に肩甲骨を寄せて胸を張るなど、首に負担をかけない環境作りが第一歩です。ご自身で改善が難しい場合は、当院にご相談ください。

大府市・東海市で「姿勢改善」にお悩みならARK接骨院へ

「姿勢と歯列の関係」は非常に奥が深く、人間の身体がひとつの繋がったネットワークであることを教えてくれます。
もしあなたが、慢性的な肩こりや頭痛、顎の違和感に悩んでいたり、これから歯列矯正を考えている(または治療中である)なら、まずは身体の土台である「姿勢」を見直してみませんか?

大府市や東海市周辺で、デスクワーク症候群やストレートネックなど、身体の歪み・姿勢改善をご希望の方は、ぜひ一度ARK接骨院にご相談ください。骨格のプロフェッショナルとして、あなたの全身のバランスを総合的に評価し、最適な施術とセルフケアをご提案します。

執筆者 柔道整復師 古田 幸大

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