【腰痛の教科書】腰痛徹底解説!

※この記事は約18分で読めます。

腰痛には「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」など様々な種類があり、原因によって対処法が異なります。

この記事では腰痛の主な種類、見分け方、危険なサイン、そして予防法までを網羅的に解説。長引く痛みやしびれにお悩みの方は必見です。

目次

はじめに:腰痛の85%は原因不明?まずは全体像を知ろう

「腰が痛い…」そう感じて病院に行っても、レントゲンでは「異常なし」と言われた経験はありませんか?

実は、腰痛全体の約85%は、画像検査レントゲンやMRI)では明確な異常が見つからない「非特異的腰痛」(いわゆる腰痛症)だと言われています。残りの15%が、ヘルニアや脊柱菅狭窄症などの画像から原因が特定できる「特異的腰痛」です。

しかし、「原因不明=治らない」ではありません。筋肉のコリ、姿勢、ストレスなど、隠れた要因を見つけることが改善への第一歩です。まずは、自分の腰痛がどのタイプに当てはまりそうか、正しい知識を身につけましょう。

【特異的腰痛】医師が画像から診断できる主な腰痛の種類

まずは、少数派で医学的に原因が特定できる代表的な腰痛(特異的腰痛)について解説します。これらの特徴的症状は放置すると悪化する恐れがあるため、症状に心当たりがある場合は整形外科の受診が必要となります。

腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんヘルニア)

背骨のクッションである「椎間板」の中身(髄核)が飛び出し、神経を圧迫する病気です。

  • 好発年齢:20代〜40代の比較的若い世代
  • 主な症状:
    • 腰痛に加え、お尻から足にかけての痛み・しびれ(※坐骨神経痛)。
    • 前かがみ(中腰)になると痛みが強くなるのが特徴。
    • 咳やくしゃみで激痛が走る。
  • 原因: 重いものを持つ、長時間のデスクワーク、激しいスポーツなどによる椎間板への負荷。

※坐骨神経痛についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

神経の通り道である「脊柱管」が、加齢による骨や靭帯の変形で狭くなり、神経が締め付けられる病気です。

  • 好発年齢:50代以降の中高年・高齢者
  • 主な症状:
    • 後ろに反らすと痛みが強くなる
    • 間欠性跛行(かんけつせいはこう):歩くと足がしびれて痛くなるが、前かがみで休むとまた歩けるようになる。
  • 原因: 主に加齢による組織の変性。

腰椎分離症・すべり症

腰椎の骨の一部が疲労骨折を起こして離れてしまうのが「分離症」。さらに、支えを失った骨が前後にズレてしまうのが「すべり症」です。

  • 好発年齢:成長期のスポーツ選手(中高生)〜高齢者(変性すべり症)
  • 主な症状:
    • 腰を反らす、ひねると痛む。
    • 長時間立っていると痛くなる。
  • 原因:成長期の過度なスポーツ(ジャンプや回旋運動)や、加齢による椎間板の劣化。

圧迫骨折(骨粗鬆症によるもの)

骨が密度が低くなりスカスカになる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」が背景にある場合、くしゃみや尻餅などの軽い衝撃で背骨がつぶれてしまうことがあります。

  • 好発年齢:高齢者(特に閉経後の女性)
  • 主な症状:寝返りが打てないほどの激痛、背中が丸くなる。
  • 注意点:「ただの腰痛」と思って放置すると、背骨が変形したまま固まり、慢性的な痛みの原因になる。

【非特異的腰痛】画像に写らない「見えない腰痛」

検査で「骨には異常なし」と言われた場合、以下のような原因が複雑に絡み合っている可能性があります。

筋・筋膜性腰痛(筋肉疲労・コリ)

いわゆる「使いすぎ」や「姿勢不良」による腰痛です。レントゲンには筋肉は写らないため、異常なしと診断されやすいタイプです。

  • 特徴:筋肉を押すと硬さがあって痛い場所がある(トリガーポイント)。お風呂に入って温めると楽になる。
  • 原因:長時間のデスクワーク、運動不足、猫背、反り腰。

仙腸関節(せんちょうかんせつ)障害

骨盤にある「仙腸関節」の動きが悪くなったり、炎症が起きたりして痛みが出ます。主には産後の腰痛の原因としても有名です。

  • 特徴:腰とお尻の境界あたり(出っ張った骨の近く)が痛む。仰向けで寝ると痛い。

心因性腰痛(ストレス)

「腰痛は脳で感じる」と言われます。長期間のストレスやうつ状態が続くと、脳の痛みを抑制するシステム(ドーパミン系)がうまく働かず、痛みを強く・長く感じてしまうことがあります。

  • 特徴:日によって痛む場所が変わる、気分が落ち込むと痛みが強くなる。

要注意!内臓疾患が原因の腰痛(レッドフラグ)

整形外科的な問題(骨や筋肉)ではなく、内臓の病気が腰痛を引き起こしている場合があります。これらは「危険な腰痛」として、早急な対応が必要です。

疑われる主な内臓疾患

疾患の系統具体的な病気特徴的な症状
消化器系胃・十二指腸潰瘍、膵炎食前・食後に痛む、背中まで痛む
泌尿器系尿路結石、腎盂腎炎激痛、血尿、高熱が出る
婦人科系子宮内膜症、子宮筋腫、生理周期に合わせて痛む、下腹部痛
血管系腹部大動脈瘤お腹に拍動(ドクドク)を感じる、激痛

この症状が出たらすぐ病院へ!危険なサインの見極め方

以下の症状(レッドフラグ)がある場合は、ただの腰痛ではありません。整形外科(場合によっては内科や救急)を受診してください。

  1. 安静時疼痛(あんせいじとうつう):横になってじっとしていても痛む(内臓疾患やがんの転移の可能性あり)。
  2. 発熱がある:腰痛と共に高熱が出ている(化膿性脊椎炎などの感染症の可能性あり)。
  3. 排尿・排便障害:おしっこが出にくい、漏れる(重度の神経圧迫あり)。
  4. サドル麻痺:肛門や陰部周辺がしびれている。
  5. 足の力が極端に入らない:つまずきやすい、スリッパが脱げる。

急性腰痛(ぎっくり腰)と慢性腰痛の違い

腰痛は発症してからの期間によっても分類されます。

急性腰痛(発症から4週間未満)

いわゆる「ぎっくり腰」が代表です。

  • 対処法:
    • 発症直後(炎症期)は、無理に動かさず「楽な姿勢」をとる。
    • 患部が熱を持っている場合は冷やす(アイシング)
    • 重要:2〜3日して痛みが落ち着いてきたら、安静にしすぎず、可能な範囲で普段通りの生活に戻す方が回復が早いことが近年研究でわかってきた。

慢性腰痛(3ヶ月以上続く)

痛みが長引いている状態です。

  • 対処法:
    • 筋肉が固まっていることが多いため、温めるのが基本。
    • ストレッチや適度な運動を取り入れる。
    • ストレスケア(認知行動療法など)が必要な場合も。

自分できる腰痛対策と予防ストレッチ

慢性的な腰痛の多くは、日常生活の「姿勢」と「柔軟性」の改善で予防・緩和が可能です。

姿勢の見直し

  • 座り方:椅子には深く腰掛け、骨盤を立てるイメージで。足裏はしっかり床につけます。
  • スマホ操作:下を向かず、目線の高さにスマホを持ってくる。

おすすめストレッチ(日々の習慣に)

【ハムストリングス(太ももの裏)伸ばし】

太ももの裏が硬いと、骨盤が引っ張られて腰に負担がかかります。

  1. 椅子に浅く座り、片足を前に伸ばす。
  2. 背筋を伸ばしたまま、ゆっくり体を前に倒す。
  3. 太ももの裏が気持ちよく伸びるところで20秒キープ。

【腸腰筋(ちょうようきん)伸ばし】

反り腰の原因になりやすい股関節の前の筋肉を伸ばします。

  1. 足を前後に大きく開く(アキレス腱伸ばしのような姿勢)。
  2. 後ろ足の膝を床につける。
  3. 骨盤を前に押し出すように重心を移動させ、後ろ足の付け根(股関節の前)を伸ばす。

当院の方針

当院では「どんな動作が多いのか」「どんなストレスが掛かったのか」「身辺に変化はあったのか」など腰痛の原因となりうる事象を詳しくお聞きし原因を探っていきます。

ストレス性のものだった場合カウンセリング行うことによって楽になる場合もありますし、カウンセリングの後は手技によるマッサージで固くなってる腰部、背中、股関節などの筋肉を緩めていきます。

加療期間をいたずらに引き伸ばすことなく、なるべく少ない回数で改善していけるようにテーピングを併用して行う場合があります。何故テーピングを行うのかというと、施術後の筋肉は柔らかく緩んでいます。その筋肉の柔らかさをなるべく持続したいのでテーピングを巻いていきます。テーピングを巻くことにより柔らかくなった筋肉がすぐ硬くなるを防ぎ、6~12時間貼っておくことによって筋肉に「柔らかいのが普通」と施術後の状態を記憶させることが出来るのです。

皮膚の弱い方は肌が荒れてしまったり痒みが出たりするので注意をしながら貼っています。当院では概ね次の日の朝、もしくは施術当日入浴するまで貼っておくことを勧めております。

東海市、大府市、知多市で腰痛にお悩みの方「ARK接骨院」へお任せください。

執筆者 柔道整復師 古田 幸大

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