その痛みマッサージで治る?効果と危険な注意点

※この記事は約15分で読めます。

「最近、肩こりや腰痛がひどくてマッサージに行きたいけれど、本当に効果があるのかな?」「逆に痛くなってしまったらどうしよう」と不安に思っていませんか?

マッサージは古くから心身を癒やす手段として親しまれてきましたが、その効果は単なる「リラクゼーション」に留まりません。科学的なメカニズムに基づいた鎮痛効果がある一方で、症状やタイミングを間違えると逆効果になるリスクも孕んでいます。

この記事では、マッサージが痛みに効く理由を解剖生理学的な視点から解説し、安全に受けるための注意点を網羅しました。あなたの痛みを根本から解決するためのガイドとしてお役立てください。

目次

マッサージが痛みを和らげる3つの科学的メカニズム

「なぜ押されると痛みが消えるのか?」その疑問に答える、主要な3つの理論を紹介します。

ゲートコントロール理論

痛みを感じる神経(細い繊維)よりも、触圧覚を感じる神経(太い繊維)の方が情報の伝達速度が速いという性質を利用したものです。マッサージによる「触れる・押す」という刺激が先に脳に届くことで、脳が痛みを感じる「ゲート(門)」を閉じてしまう現象です。

血流改善と発痛物質の除去

筋肉が凝り固まると血管が圧迫され、血行不良に陥ります。すると、ブラジキニンやプロスタグランジンといった「発痛物質」がその場に停滞し、痛みを引き起こします。

マッサージによって筋肉の柔軟性が戻ると、血流が促進され、これらの物質が押し流されることで痛みが軽減します。

オキシトシンとエンドルフィンの分泌

心地よい刺激は、脳内で「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンや、強力な鎮痛作用を持つエンドルフィンの分泌を促します。これにより、身体的な痛みだけでなく、痛みに伴う精神的なストレスも緩和されます。

【症状別】マッサージの有用性と期待できる効果

すべての痛みにマッサージが有効なわけではありません。ここでは、特に効果が期待できるケースを挙げます。

慢性的な腰痛・肩こり

長時間のデスクワークなどで固まった筋肉(筋筋膜性疼痛)には、マッサージが非常に有効です。

  • 効果: 筋緊張の緩和、可動域の拡大。
  • ポイント: 深層の筋肉(インナーマッスル)までアプローチすることで、※1根本的な改善が見込めることがあります。

※1 適度な運動と並行してマッサージを行うとマッサージの効果を最大化することができます。

緊張型頭痛

首や肩の筋肉が収縮し、頭への血流が悪くなることで起こる頭痛です。

  • 効果: 頸部(首周りの筋肉をほぐすことで、締め付けられるような痛みが劇的に改善することがあります。

ストレス性の身体症状

自律神経の乱れからくる身体の重だるさや節々の痛み。

  • 効果: 副交感神経を優位にし、身体を休息モードに切り替えることで、痛みの閾値(痛みを感じる境界線)を上げることができます。

知っておかないと危険!マッサージを避けるべき「禁忌」と注意点

良かれと思って受けたマッサージが、症状を悪化させることもあります。以下のケースでは、マッサージを控えるようにしてください。

急性炎症(ぎっくり腰、捻挫、打撲)

「ズキズキする」「熱を持っている」「腫れている」といった急性の痛みに対し、強いマッサージは厳禁です。毛細血管を傷つけ、炎症をさらに広げてしまう恐れがあります。

重要: 痛めてから48時間以内、または安静にしていても拍動性の痛みがある場合は、マッサージではなく「安静・冷却(アイシング)」が基本です。

発熱や開放創や感染症がある場合

マッサージで血流が良くなると、ウイルスや細菌が全身に回りやすくなり、症状が悪化する危険があります。また、開放創(出血を伴う傷)がある場合もマッサージを行ってはいけません。出血が悪化します。

重度の骨粗鬆症や内科的疾患

骨がもろくなっている場合、通常の圧でも骨折のリスクがあります。また、稀ですが血栓症(エコノミークラス症候群など)がある場合、血栓が飛んで脳梗塞や肺塞栓を引き起こす極めて危険なケースもあります。

揉み返し(もみかえし)への理解

マッサージ後に、打撲のような痛みや重だるさを感じることがあります。これは、強い圧で筋肉の繊維が微細に損傷した状態です。

  • 良い反応(好転反応): 翌日にはスッキリし、血行が良くなった実感がある。
  • 悪い反応(揉み返し): 痛みが数日続き、患部が硬くなったように感じる。

効果を最大化するために。良い施術の見分け方

マッサージの効果は、施術者のスキルと受ける側の準備に大きく左右されます。

チェック項目良い施術・サロンの特徴避けるべき特徴
カウンセリング痛みの原因や既往歴を詳しく聞くすぐにうつ伏せにさせ、施術を始める
強さの確認常に「痛くないですか?」と配慮がある「痛いほど効く」と強押しを強要する
アフターケア水分補給や生活習慣のアドバイスがある高額な回数券の強引な勧誘がある

施術を受ける際の3つのコツ

  1. 呼吸を止めない: 押されている時に息を吐くと、筋肉が緩みやすくなる。
  2. 水分を多めに摂る: 代謝の助けになるため施術前後には水や白湯を多めに飲む。
  3. 「痛気持ちいい」を基準にする: 我慢するほどの痛みは、身体を緊張させ逆効果。
  4. 施術を受けるときは飲酒は厳禁:血行が過剰に増える可能性があるので施術を受ける24時間前から飲酒を行わないことが望ましい。

まとめと当院の考え方

マッサージは、正しく活用すれば痛みの悪循環を断ち切る強力なツールになります。しかし、それはあくまで「対症療法」であることを忘れてはいけません。

当院では身体の状態に合わせて適切な手技を選択しマッサージを行っています。

必要に応じてマッサージオイルを用いたオイルマッサージも行っています。疲労回復にとても効果があるのでおすすめです。

オイルマッサージについてはこちらの記事でも解説しています。

多くの場合力強く「グイグイ押す」ようなことはしません。メインとしている技術がディープティシュー(Deep Tissue)マッサージと呼ばれる手技です。ディープティシューとは「深部組織」を意味し、マッサージでは筋肉の深層部や結合組織(筋膜、腱など)に、ゆっくりとした深い圧でアプローチする施術のことです。慢性的なコリや痛み、筋肉の緊張、疲労の根本原因に働きかけ、血流・リンパの流れを改善し、柔軟性向上やパフォーマンスアップ、ケガの予防にも効果が期待でき、スポーツ選手にも利用されるテクニックです

痛みの多くは、姿勢の崩れや運動不足、ストレスといった生活習慣に起因しています。マッサージで身体をリセットした後は、ストレッチや軽いウォーキングを取り入れ、「痛みの出にくい身体作り」を目指していきましょう。

東海市、知多市、大府市で痛みに対するマッサージなら「ARK接骨院」へお任せください。

執筆者 柔道整復師 古田 幸大

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