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当院は東海市や知多市、大府市といった近隣エリアから、小さなお子様連れの親御様にも多くご来院いただいております。
先日、日頃からお世話になっている救急救命医の先生と食事をご一緒しました。場所は、美味しい鶏料理が評判の焼き肉店。網の上で肉を焼きながらのディスカッションでしたが、医療の最前線で戦う医師との会話は、私にとっても非常に刺激的で、かつ身の引き締まる内容でした。
今回は、その夜の会話から見えてきた、お子様に多いケガ「肘内障(ちゅうないしょう)」の真実と、プロとしての矜持についてお話ししたいと思います。
楽しい焼き肉の席でしたが、相手は救急のプロ。鶏肉を網に乗せながら、話題は自然と「リスク管理」へと移りました。
「この鶏肉、しっかり焼かないと怖いですね」と先生。「カンピロバクターですね」と私。
生焼けの鶏肉には「カンピロバクター」という細菌が潜んでいるリスクがあります。これは食中毒の代表格ですが、私たちが医療従事者として真に危惧するのは、その先に起こり得る二次疾患です。
私が「もしこれで感染して、数週間後にギラン・バレー症候群(GBS)なんて発症したら笑えませんからね」と笑い飛ばすと、先生も大きく頷きました。 「まさにその通り。救急の現場でも、麻痺症状で担ぎ込まれた患者さんの背景を辿ると数週間前の食中毒だった、なんてケースは常に想定していますよ」
追加で先生は「学生たちにもギラン・バレー、ギラン・バレーと焼肉の席では言っているんだよ」と言ってました。
さすが潜ってきた場数が違います。先生は鋭い眼差しで肉の焼き加減をチェックしていました。 接骨院と救急、フィールドは違えど「常に最悪の事態を想定して動く」という医療従事者としての共通認識を、東海市の夜に再確認した瞬間でした。まぁ、その夜のフィールドは焼き網の上だったのですが。

さて、今回のディスカッションで最も熱く語り合ったのが、お子様の急患で最も多い「肘内障(ちゅうないしょう)」です。
肘内障とは、主に1歳から5歳以下のお子様に見られる、肘の靭帯(輪状靭帯)から骨(橈骨頭)が外れかかってしまう状態、いわゆる「肘が抜けた」状態を指します。
東海市にお住まいの親御様からも、以下のようなご相談を頻繁にいただきます。
急なトラブルでパニックになり、スマホで「肘内障 治し方」「子供 腕 動かない」といった言葉を必死に検索される親御様のために、私たちは正しい情報と迅速な処置を提供し続けなければなりません。
会話の中で特に印象的だったのは、数多くの修羅場をくぐり抜けてきた救急救命医の先生が漏らした、ある「本音」でした。
「初めて肘内障の整復(骨を元の位置に戻す処置)をした時のことは、今でも覚えています。というか、なんなら今でも、お子さんの肘を触る時は緊張しますよ」
先生は現在、指導医として研修医に教える立場でもあります。 「研修医が『先生、できません!怖いです!』と私に振ってきても、実は内心『俺だって緊張してるんだぞ』と思いながらポーカーフェイスで処置に入ります」と笑っていました。
これには、柔道整復師である私も深く共感しました。 これまで数え切れないほどの肘内障を整復してきましたが、その一瞬の緊張感は消えることがありません。
なぜなら、相手は小さなお子様です。 「ここが痛い」と正確に言葉で伝えられない相手に対し、指先の感覚だけで靭帯のズレを感じ取り、「コクッ」というあの独特のクリック感(整復音)を探り当てる。
もし失敗すれば、お子様の恐怖心と不信感は募り、二度と腕を触らせてくれなくなるかもしれません。さらに腫れが強くなり、治りにくくなるリスクもあります。
「患者さんは大泣きしているけれど、それを気にしたら負けなんです。一瞬で、確実に治す。それがプロとしての最低条件ですから」
先生のその言葉には、医師としての、そして指導医としての強い責任感が宿っていました。
もし、お子様の腕が急に動かなくなったら、以下のポイントを確認してください。
実は、手を引っ張る以外で意外と多い原因が、長袖の服を脱がせる時です。
こうした動作は、肘が伸びた状態で強い牽引力(引っ張られる力)がかかるため、非常に抜けやすくなります。 脱がせる際は、「服の袖」ではなく「お子様の手首や肘」をしっかり支えて、優しく抜いてあげるようにしましょう。
何歳でなるの?クセになるの?親御さんが知っておくべきことは肘内障は何歳まで起こる?「クセになる」は本当?親御さんが知っておくべき予防と再発の真実で詳しく解説しています。
ここからは少し専門的な話になりますが、「なぜ子供の肘は抜けやすいのか」を解剖学の視点で解説します。
肘内障の医学的な正体は、「橈骨輪状靭帯(とうこつりんじょうじんたい)の亜脱臼」です。
肘の外側には「橈骨頭(とうこつとう)」という丸い骨があり、それをバンドのように留めているのが「輪状靭帯」です。大人の場合、橈骨頭はしっかりとした「くびれ」があり、靭帯も強固なので簡単には外れません。
しかし、5歳以下のお子様の場合、この骨の「くびれ」がまだ未発達で、軟骨成分が多く柔らかい状態です。そのため、腕が強く引っ張られると、バンドである靭帯がスポッと骨の頭を乗り越えてしまい、関節の隙間に挟まり込んでしまうのです。
これが「肘が抜けた」状態の正体です。 この挟まった靭帯を、解剖学的な動きを利用して元の位置に戻すのが、柔道整復師が行う「整復」という技術です。

より詳しい解説は【大府市の親御様へ】子供の肘内障(ちゅうないしょう)を図で解説|なぜ抜ける?仕組みと原因で行っています。
最近は動画サイトなどで「肘内障の治し方」が出回っていますが、見よう見まねで親御様が整復を試みるのは非常に危険です。
なぜなら、肘内障だと思っていたら実は「骨折(鎖骨骨折や上腕骨顆上骨折など)」だったというケースが珍しくないからです。骨折している腕を無理にひねると、神経損傷などの重篤な後遺症を残す可能性があります。
「骨折か、肘内障か」の判断ができるのは、医師国家資格保持者だけです。 自己判断で無理に動かさず、すぐにプロに見せてください。
今回のディスカッションを通じて改めて感じたのは、接骨院と病院(救急)とどちらにもある重要性です。
ARK接骨院の役割は、地域の「最初の窓口」であることです。 私が対応できる範囲を正確に見極め、もし骨折や他の疾患が疑われる場合は、即座に東海市周辺の整形外科や総合病院へ紹介状を書きます。
逆に、病院に行くまでもない軽微な外傷や肘内障であれば、プロの技術でその場ですぐに整復し、痛みから解放します。 長い待ち時間でお子様を疲れさせることなく、スピーディーに対応できるのが当院の強みです。
焼き肉の煙と共に消えていった多くの医学議論。しかし、そこで得た「プロとしての緊張感」と「患者様を第一に想う心」は、今日も私の指先に、そして施術に息づいています。
お子様の急なケガ、肘の痛み。東海市で不安な夜を過ごされているなら、いつでも当院へご相談ください。 私たちは、救急医と同じ情熱を持って、あなたのお子様の笑顔を取り戻します。
東海市、知多市、大府市で肘内障にお困りの保護者のみなさん、まずは「ARK接骨院」へお任せください。
執筆者 柔道整復師 古田 幸大
愛知県救急医療情報システム
難病情報センター