水泳で起こりやすい怪我と「胸郭出口症候群」の対処法

水泳をする男性肩に痺れを感じている

※この記事は約8分で読めます。

東海市や知多市で競泳や日々の体力作りに励むスイマーの皆さん、お体の調子はいかがでしょうか。 2024年にオープンした最新施設「西知多医療厚生組合アクアマリンプラザ」で練習を重ねる中で、「体に優しいはずの水泳なのに、なぜか肩や腰が痛む」といった違和感を抱えていませんか?

知多市、東海市のプールアクアマリンプラザ

2024年4月にオープンした「西知多医療厚生組合アクアマリンプラザ」は、隣接するゴミ処理施設の余熱を再利用した最新のエコ施設です。最大8コースの25mプールをはじめ、身体の柔軟性を高める「ホグレル」マシンを完備したトレーニングジム、さらに運動後の疲れを癒やす温浴施設も併設されています。競技スイマーから健康維持を目指す方まで、最高の環境で練習に打ち込める注目のスポットです。
(※本記事に掲載している施設公式サイトへのリンクおよび画像は、すべて許可をいただいた上で使用しております)

当院からも車で15分という好立地にあるこの施設で、熱心に練習されるからこそ注意したいのが「怪我」です。水泳は本来、人との接触が少なく安全なスポーツですが、競技レベルでの練習は「オーバーユース(使いすぎ)」による痛みを引き起こしやすくなります。

目次

水泳選手を悩ませる「3大スポーツ障害」

水泳は反復動作が基本となるため、特定の関節や筋肉に負荷が集中します。まずは代表的な3つの症状について解説します。

水泳肩 (スイマーズショルダー)

水泳肩とは、クロールやバタフライなどのリカバリー動作 (腕を水上に戻す動き) や、キャッチ動作の反復によって生じる肩の痛みの総称です。

具体的には、肩の前面で起こる「上腕二頭筋長頭腱炎」や、肩のインナーマッスルが骨と衝突して炎症を起こす「インピンジメント症候群」などが含まれます。インピンジメント症候群は野球選手に多いことも知られています。リンク先で解説しています。

  • 原因: 多くの選手において、肩の前の筋肉 (三角筋前部) や胸の筋肉 (小胸筋・大胸筋) が硬くなり、肩が内巻きになっていることが原因です。
  • 対策: 練習前後のストレッチに加え、胸郭を開くようなコンディショニングが必要です。
必死に泳ぐ胸郭出口症候群の水泳選手

腰痛 (腰椎分離症・ヘルニアなど)

水の抵抗を減らすための姿勢「ストリームライン」の長時間保持や、バタフライ・平泳ぎのドルフィンキックによる「反り」と「うねり」の動作は、腰椎に大きな負担をかけます。

  • 原因: 肩関節の柔軟性が低下していると、無理に腰を反らしてストリームラインを作ろうとするため、腰への負担が倍増します。
  • 対策: 腰だけでなく、背中(胸椎)や股関節周りの柔軟性を保つことが重要です。セルフケアだけでなく、治療家によるマッサージで深部の筋肉を緩めることも推奨されます。

腰痛について解説した記事がスポーツ腰痛】選手必見!腰痛バイブルになります。参考にしてください。

水泳膝(平泳ぎ膝)

主に平泳ぎの選手に見られる特有の症状です。平泳ぎのキック (ウィップキック) は、膝を強く捻りながら水を蹴り出すため、膝の内側にある「内側側副靭帯」に、常に引き離されるようなストレス (牽引力) がかかります。

  • 原因: 靭帯へのストレスに加え、大腿外側の筋肉 (大腿筋膜張筋) やお尻の筋肉 (大殿筋・中殿筋) の柔軟性不足が痛みを助長します。
  • 対策: 臀部周りのストレッチを徹底することと、負担のかかりすぎるフォームの見直しが必要です。

競泳選手に多い「胸郭出口症候群」とは?

水泳競技は、飛込、短距離・長距離の自由形、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、個人メドレー、さらには水球やアーティスティックスイミングなど多岐にわたります。

中でも、腕を激しく回し続ける競泳選手に多く見られるのが「胸郭出口症候群」です。

胸郭出口症候群の症状

  • 肩から腕にかけてのジンジンするような疼痛
  • 指先の痺れ、脱力感
  • 冷感や触覚異常などの感覚障害

なぜ水泳選手に起こるのか?

胸郭の出口付近 (首と胸の間) にある筋肉 (斜角筋、小胸筋など) や骨によって、神経や血管が圧迫・牽引されることで発症します。水泳特有の原因は主に以下の2パターンです。

  1. 筋肉による圧迫 (圧迫型) オーバーユースにより胸筋群が肥大・硬化し、神経を圧迫して発生します。
  2. 可動域過多による牽引 (牽引型) 水中では浮力や抵抗を利用し、日常生活以上の可動域で関節を動かすことが可能です。腕を過度に引き伸ばす動作の繰り返しにより、神経や血管が引っ張られて発生します。

専門的なアプローチと治療

前者の「圧迫型」であれば、手技療法で筋肉の硬さを取り、温熱療法で柔軟性を高めることで改善が見込めます。

しかし、後者の「牽引型」や混合型の場合、単なるマッサージだけでは不十分です。肩鎖関節、胸鎖関節、肩関節のアライメント (骨の並び) を調整し、関節が正しい軌道で動くように修正する必要があります。このアライメント調整がうまくいかないと、症状が長期化するのが胸郭出口症候群の特徴です。

胸郭出口症候群について網羅した記事はこちらです。

東海市・大府市・知多市で水泳の怪我にお悩みの方へ

水泳選手の膝の痛みを治療するARK接骨院

水泳による怪我は、「休めば治る」というものではありません。特に胸郭出口症候群やインピンジメント症候群は、放置すると日常生活に支障をきたすほど悪化することがあります。

当院では、柔道整復師としての解剖学的知識に基づき、痛みの出ている患部だけでなく、フォームや全身のアライメントから原因を特定し、根本改善を目指します。

  • 練習中の痛みが引かない
  • ベストタイムが伸び悩んでいる
  • 腕のしびれが気になる

このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度「ARK接骨院」にご相談ください。早期のケアが、競技生活を長く続けるための鍵となります。

【アクセス】

  • アクアマリンプラザから車で15分
  • 東海市役所から車で5分
  • あいち健康の森公園から車で15分

執筆者 柔道整復師 古田 幸大

参考外部リンク:MSDマニュアル 家庭版
手のしびれ・胸郭出口症候群の専門治療

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