放置厳禁!スポーツ中の痺れと神経痛

※この記事は約15分で読めます。

「練習後に脚がビリビリする」「ボールを投げると指先が冷たくなる感覚がある」。もしあなたがこのような症状を感じているなら、それは単なる筋肉痛ではなく、神経痛の可能性があります。 一般的に神経痛というと高齢者の悩みと思われがちですが、実は活動量の多いアスリートにこそ頻発します。筋肉が発達しているからこそ、その筋肉が神経を圧迫してしまうのです。

目次

スポーツで神経痛?その意外な正体とは

スポーツにおける神経痛の多くは、絞扼性神経障害(こうやくせいしんけいしょうがい)と呼ばれるものです。これは、硬くなった筋肉や腱、骨のトンネルなどで神経が「絞めつけられる」ことで起こります。

  • オーバーユース(使いすぎ): 特定の筋肉が肥大し、下を通る神経を圧迫する。
  • フォーム不良: 無理な姿勢が神経を引き伸ばしてしまう。

これらが原因で、痛みや痺れ、脱力感が引き起こされます。

競技別!よくあるスポーツ神経痛のパターン

私が現場でよく遭遇するケースを、競技別に見ていきましょう。

ランニング・サッカー:お尻から足への痺れ

最も多いのが坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)ですが、その原因の多くは梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)です。 お尻の奥にある「梨状筋」が、ランニングやキック動作の繰り返しで硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫します。「ヘルニアかな?」と思って来院される方の多くが、実はこの筋肉性の神経圧迫であることが多いです。

腰からくる足のしびれや、スポーツ特有の腰痛については、当院の以下の記事でも詳しく解説しています。

また、ランニングによる足の痛み全般については、こちらもあわせてご覧ください。

野球・バレー・テニス:腕や指先の痺れ

腕を高く上げるスポーツでは、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)が疑われます。 首から鎖骨の下を通って腕に向かう神経が、首の筋肉(斜角筋)や胸の筋肉(小胸筋)で圧迫されます。投球動作での指の痺れや、握力の低下を感じたら要注意です。 投球動作などで起こりやすい手首や腕の痛み(腱鞘炎)に関しては、こちらの記事も参考になります。

なぜ治らない?マッサージだけではダメな理由

「接骨院でマッサージを受けているけど、すぐ痛みが戻る」 そんな悩みをお持ちではありませんか? 実は、神経痛に対して表面的な筋肉を揉むだけでは不十分なことが多いのです。

神経痛の改善には、以下の2点が不可欠です。

  1. 圧迫している深層筋(インナーマッスル)へのアプローチ
  2. 神経自体の「滑走性」を良くする

神経はストローのような管です。周りの組織と癒着して動きが悪くなると、体を動かすたびに神経が引っ張られて痛みが出ます。単に筋肉をほぐすだけでなく、「神経リリース」という専門的な徒手療法が必要になることもあります。

柔道整復師が教える!早期復帰への3ステップ

当院では、スポーツ神経痛に対して以下のアプローチを行っています。

徹底的な鑑別(評価)

スパーリングテスト(首の検査)やSLRテスト(足の検査)などを行い、どこの神経が、何によって圧迫されているかを特定します。ここが間違っていると治療効果が出ません。

手技

手技にて筋肉の絞扼を取り去り神経の通り道を確保します。

運動療法(リハビリ)

再発を防ぐために、負担のかからないフォーム指導や、サボっている筋肉(弱化筋)を鍛えるトレーニングを行います。また、神経痛が出ていない部位のトレーニングも行い身体全体のレベルアップを狙います。

よくある質問(FAQ)

スポーツ現場で選手からよく相談される疑問について、専門家の視点でお答えします。

Q1. 温めるべきですか?冷やすべきですか?

A. 基本的には「温める」ことが有効です。 スポーツによる神経痛の多くは、筋肉の硬さや血行不良が原因です。入浴などで体を温めると、筋肉が緩み、神経への圧迫が軽減されやすくなります。 ただし、痛めた直後で患部が熱を持っている場合や、ズキズキとうずくような痛み(急性炎症)を伴う場合は、一時的にアイシングを行うべきです。目安としては痺れが起きたときから48時間の間に痛みを伴った痺れが出た場合は急性炎症が併発している場合があります。判断に迷う場合はご相談ください。

Q2. 練習は完全に休まないと治りませんか?

A. 症状によりますが、完全に休むことが逆効果になることもあります。 神経の滑走性を保つためには、適度な運動が必要です。「痛みの出ない範囲」で動かすことは回復を早める助けになります。 しかし、しびれが強くなる動作や、脱力感が出るような高強度の練習は、神経にダメージを与え続けるため中止する必要があります。当院では「やっていい動き」と「やってはいけない動き」を具体的に指導します。

Q3. 整形外科と接骨院、どちらに行くべきですか?

A. まずは「レッドフラッグ(危険信号)」がないか確認してください。 もし、「全く力が入らない(完全な麻痺)」「排尿・排便のコントロールができない」といった症状がある場合は、重篤なヘルニアなどの可能性があるため、すぐに整形外科でMRI等の検査を受けてください。 レントゲンで異常なしと言われたが痛む場合や、筋肉のコンディション調整、リハビリを行いたい場合は、接骨院(柔道整復師)の専門分野となります。

参考リンク:MSDマニュアル 家庭版:神経の病気

まとめと当院の見解

当院では神経痛に対して関節モビリゼーションを適切に行い、関節の動きを良くすることによって神経の絞扼の軽減を図っていきます。関節が正しく動くようになったら次は適切なエクササイズ、トレーニングの指導をしていきます。神経痛は同じ習慣を続けていると同じように発生させてしまうことが多いです。その習慣を特定し排除に向けて伴走するのも当院の強みと言えます。

スポーツによる神経痛は、我慢してプレーを続けると、最悪の場合、筋委縮(筋肉が痩せてしまうこと)や感覚麻痺に繋がる恐れがあります。「少し痺れるけど動けるから大丈夫」は禁物です。早期に適切な処置を行えば、パフォーマンスを落とさずに回復することが可能です。 長引く痛みや原因不明の痺れでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

東海市、知多市、大府市でスポーツでの神経痛にお悩みの方「ARK接骨院」へお任せください。

執筆者 柔道整復師 古田 幸大(Plot Gemini 3)

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