肘内障は何歳まで起こる?「クセになる」は本当?親御さんが知っておくべき予防と再発の真実

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「子供の手を引いたら、急に泣き出して腕を動かさなくなった」 そんな経験をして当院に駆け込んでくる親御様は後を絶ちません。これは「肘内障(ちゅうないしょう)」といって、いわゆる「肘が抜けた」状態です。

無事に整復(元の位置に戻すこと)が終わって笑顔が戻った後、親御様から必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。

「先生、これって何歳まで続くんですか?」 「一度なると、クセになってしまうんでしょうか?」

今回は、そんな親御様の不安を解消するために、肘内障の「年齢」「再発」「予防」について、プロの視点から分かりやすく解説します。

目次

肘内障は「何歳まで」起こりやすい?

結論から言うと、肘内障が起こりやすい年齢(好発年齢)は1歳から4歳くらいまでがピークです。

そして、小学校に入学する「6歳頃」になると、ほとんど起こらなくなります。

なぜ年齢とともに起きなくなるの?

これには「骨の成長」が関係しています。 肘内障は、肘の骨(橈骨頭)をバンドのように留めている「輪状靭帯」から、骨がすり抜けてしまう現象です。

  • 幼児期: 骨の「くびれ」が未発達で、靭帯も柔らかいため、少し引っ張るだけでスポッと抜けやすい。
  • 学童期(小学生〜): 骨が成長してしっかりとした「くびれ(引っかかり)」ができ、靭帯も強くなるため、引っ張っても抜けなくなる。

ですので、「一生抜けやすいまま」ということはありません。お子様の成長とともに、自然と卒業できるケガですのでご安心ください。

「クセになる」って本当?再発率は?

「一度やるとクセになりますか?」という質問への答えは、「半分イエスで、半分ノー」です。

イエス:再発のリスクはある

一度肘内障になったお子様は、靭帯が少し緩んでいる状態であったり、元々の骨格的に抜けやすい体質であったりすることがあります。そのため、数日〜数ヶ月の間に繰り返してしまう(再発する) ケースは実際に少なくありません。

ノー:後遺症としての「クセ」ではない

「クセになる」というと、脱臼癖のように「靭帯が伸びきってダメになってしまう」イメージを持たれるかもしれませんが、肘内障は違います。 あくまで「骨が成長するまでの期間だけ、抜けやすい状態が続く」だけです。

成長して骨の形状が変われば、ピタッと起きなくなります。将来的に肘が弱くなったり、スポーツに支障が出たりすることは基本的にありません。

家庭でできる「肘内障の予防」と注意点

「6歳になれば治まる」といっても、それまでは気が抜けません。 再発を防ぐために、親御様やご家族に気をつけていただきたい3つの動作をご紹介します。

手を繋ぐときは「手首」を持たない

お子様と手を繋いで歩く際、子供が転びそうになったり、急に走り出したりした瞬間に親御さんが「手」や「手首」を強く引っ張ると、テコの原理で肘に強い力がかかり、抜けてしまいます。

  • 対策: 危険なときは、手ではなく「二の腕」や「脇の下」を掴むようにしましょう。
肘内障にならない手の引き方東海市ARK接骨院

着替えの時は「袖」を引っ張らない

冬場に多いのが、長袖やトレーナーの着替えでの発生です。お子様が袖口を握りしめている状態で、親御さんが無理に袖を引っ張ると抜けてしまいます。

  • 対策: 服を脱がせる時は、必ずお子様の「肘」を親御さんの手で支えながら、ゆっくりと抜いてあげてください。

寝返りや遊びにも注意

親御さんが引っ張らなくても、お子様自身の動作で抜けることもあります。

  • 寝返りを打って、自分の体の下敷きになった腕を無理に引き抜こうとした時
  • 鉄棒にぶら下がった時
  • お友達と手を引っ張り合った時

これらを完全に防ぐのは難しいですが、「こういう動作で抜けることがある」と知っておくだけで、異変にすぐ気づくことができます。

もし抜けてしまったら?受診の目安

「あれ?またやったかな?」と思ったら、以下のサインを確認してください。

  • 腕をだらんと下げて動かさない
  • おもちゃやお菓子を差し出しても、痛い方の手を使おうとしない
  • 腕に触れると泣く

絶対に自分で治そうとしないでください

ネット動画などを見て見よう見まねで整復を試みるのは大変危険です。もし骨折していた場合、神経を傷つけて取り返しのつかないことになる恐れがあります。

肘内障か骨折かの判断は、私たちプロでも慎重に行います。 ARK接骨院では、お子様の負担を最小限にするため、一瞬で整復を行います。痛みは整復した直後から嘘のように消えます。

東海市、知多市、大府市周辺で、「これって肘内障かな?」と迷ったら、様子を見ずにすぐにご連絡ください。夜間の不安な時間も、まずはご相談を。

執筆者 柔道整復師 古田 幸大

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