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「ハードな練習の翌日まで、脚の重さや筋肉の張りが残っている」
「週末の試合までに少しでも身体を回復させたい」
「せっかく温泉に行くなら、本当に“お湯が良い”場所を選びたい」
このようなことはありませんか?
東海市、大府市、知多市周辺でスポーツに打ち込む競技者、そして選手を支える保護者・指導者の皆様、こんにちは。ARK接骨院代表・柔道整復師の古田です。当院では15年以上のスポーツトレーナー経験と17,000件を超える臨床実績をもとに、スポーツ障害や慢性的な身体の不調と向き合っています。
私自身、温泉巡りが趣味です。しかし、単に「露天風呂が広い」「施設がきれい」という基準で温泉を選んでいるわけではありません。現地に掲示されている温泉分析書のpH、泉温、主要イオン、遊離二酸化炭素、メタケイ酸などまで確認し、実際に自分の身体で湯の違いを確かめています。
今回は好評だった温泉記事の第2弾として、岐阜・愛知・三重・長野から、私が実際に入って「これはもう一度入りたい」と思った5つの温泉を紹介します。観光地としての華やかさではなく、あくまで「湯そのもの」を重視した選定です。
さらに柔道整復師の視点から、温浴をスポーツ後のリカバリーにどう取り入れるべきなのか、逆にケガの直後にはなぜ温泉を避けた方がよいケースがあるのかまで詳しく解説します。
奥飛騨温泉郷・平湯温泉の一角、平湯民俗館に併設された「平湯の湯」。温泉街から立ち寄りやすい場所にありながら、湯船の周囲を木々と岩に囲まれ、山の中で温泉をいただいている感覚をしっかり味わえる露天風呂です。

湯船に入った瞬間、身体の奥までじわっと染み渡るような感覚がありました。派手さはありません。しかし、「ああ、温泉に入っている」という感覚が非常に強い。奥飛騨まで来たなら一度は入ってほしい、素朴で力強い一湯です。
現地の温泉分析書を見ると、その個性が数字にも表れています。泉質は単純温泉(低張性・中性・高温泉)。源泉温度は47.3℃、pH6.16。溶存物質は0.952g/kgですが、遊離ガス成分を合わせた成分総計は1.409g/kgです。
特に目を引くのが、炭酸水素イオン435.6mg/kg、メタケイ酸148.3mg/kg、遊離二酸化炭素457.1mg/kgという成分構成です。分析書上では鉄イオンも含まれており、湯船や岩肌に見られる赤褐色の析出物は、鉄分が空気に触れて酸化していく平湯らしい景観の一つです。
もちろん、遊離二酸化炭素は湯が空気に触れることで徐々に抜けていくため、分析書の数値がそのまま浴槽内に維持されているわけではありません。それでも、温泉を単なる「単純温泉」という名称だけで判断してはいけないことが、この分析書からよく分かります。
そして平湯の湯の魅力は、お湯だけではありません。ここは一般的な温浴施設のように料金を支払ってサービスを受ける場所ではなく、「寸志」によって維持されている共同湯です。利用者自身がマナーを守り、この温泉を次の人へ残していく。まさに「もらい湯」という言葉が似合います。
源泉温度が高いため、熱い場合には湯船そばのホースや桶を使って差し水します。夏は虫も多く、設備の整ったスーパー銭湯とは全く違います。しかし、その不便さまで含めて奥飛騨の温泉です。森の静けさと濃密なお湯だけに向き合う時間は、日々身体を酷使する競技者にとって最高のリセットになります。
愛知県内で「設備ではなく、とにかく泉質の良い温泉はどこですか?」と聞かれたら、私は迷わず尾張温泉を挙げます。愛知県内唯一の療養泉であり、温泉好きなら一度は体験してほしい、本物のお湯です。

泉質は単純温泉。pHは8.1前後ですが、尾張温泉の凄さは単純なpHの数字だけでは分かりません。特徴的なのは、約50℃の高温源泉と約28℃の低温源泉という、温度の異なる2つの温泉を組み合わせていることです。
通常、高温の源泉を浴槽に入れる場合は水道水を加えて温度を下げる方法があります。しかし尾張温泉は、熱い温泉を冷たい温泉で割ることで浴用温度に調整します。そのため水による加水を必要とせず、加温なし・循環ろ過なしの源泉100%かけ流しを成立させています。
浴槽そのものも非常に面白く、大きな内湯の上流側はかなり熱く、流れていくにつれて徐々に温度が下がります。自分の体調や好みに合わせて場所を変えられるため、熱い湯が好きな人も、少しぬるめで長く入りたい人も楽しめます。
しかも私が驚いたのが、洗い場のカランから出てくるお湯まで温泉であること。温泉で髪を洗うと、乾いた後に少しキシキシするほど湯の個性を感じます。もちろん髪の感触だけで成分濃度を判断できるわけではありませんが、普段の水道水との違いは明らかです。
大きな浴槽へ大量のお湯が絶えず流れ込んでいるため、混雑している日でも「湯が動いている」感覚があります。華美な施設ではありません。しかし、温泉そのものを目的に愛知県内で出掛けるなら、私はここを最優先します。東海市・大府市・知多市からも日帰り圏内なので、身体のメンテナンスを兼ねた休日にもおすすめです。
三重県菰野町のアクアイグニス。建物は美術館のようにスタイリッシュで、パティスリーやレストランも並び、一見すると「カップル向けのおしゃれスポット」に見えます。
しかし温泉好きの立場から言わせてもらえば、ここの本質はそこではありません。片岡温泉のお湯は、三重県内でもトップクラスの本格派です。

浴室へ入ると、わずかに硫黄や鉱物を思わせる独特の香りを感じます。長島温泉など、地中深くから大量に湧出する温泉に共通するような「源泉の匂い」です。循環されたお湯とは明らかに違う、温泉そのものの存在感があります。
泉質はアルカリ性単純温泉で、分析書ではpH8.5前後。さらに地下約1,200mから湧く源泉を毎分約750Lという圧倒的な湯量で使用し、加水なし・加温なし・循環なしの完全源泉かけ流し。しかも浴槽だけではなくシャワーにも源泉が使われています。
アルカリ性の温泉では、皮膚表面の皮脂や古い角質が落ちやすくなり、入浴中に独特のヌルヌル感を感じることがあります。片岡温泉でもこの感覚が非常に分かりやすく、湯上がりは肌が滑らかになります。
私が評価したいのは、これだけ大量の源泉を持ちながら、それを循環設備へ逃げずにそのまま使っていることです。湯の山温泉にも程近いエリアですが、「良質な源泉へ安定して入りたい」という目的なら片岡温泉は非常に強い。これほどのスペックを比較的手頃な料金で楽しめる温泉は貴重です。
おしゃれなカフェやスイーツに目を奪われますが、温泉好きにはぜひその奥にある本質を見てほしい。私にとってアクアイグニスは、「映えスポットの皮を被った極上の湯治場」です。
人生最良の一湯の一つでした。
数多くの温泉に入ってきましたが、白骨温泉公共野天風呂は、その中でも明確に別格でした。道路から長い階段を降りていくと、まだ浴槽が見える前、踊り場の段階ですでに硫黄の香りが漂ってきます。

硫黄の香りが苦手な方には好みが分かれると思います。しかし温泉好きなら、この時点でもう刺さります。そして微白濁した湯へ身体を沈めると、山道を走ってきた疲労が一気に抜けていくような感覚がありました。
泉質はカルシウム-炭酸水素塩温泉。私が現地で確認した温泉分析書では、源泉温度38.7℃、pH6.9。カルシウムイオン189.9mg/kg、炭酸水素イオン766.9mg/kg、さらに遊離二酸化炭素226.6mg/kgを含み、成分総計は1.514g/kgです。
このカルシウムと炭酸水素塩こそが、白骨温泉の景観を理解する重要なポイントです。地下から湧き出した温泉が地表へ出ると、二酸化炭素が徐々に抜け、温泉水に溶けていたカルシウムが炭酸カルシウムとして析出します。それが長い年月をかけて積み重なることで、白骨温泉特有の石灰華が形成されてきました。
実際、公共野天風呂のすぐそばには川が流れ、対岸を見ると温泉成分が岩肌を覆い、鍾乳石を思わせるような造形をつくっています。川の音を聞きながら、目の前では今も温泉が大地を変化させ続けている。温泉を「入浴施設」ではなく、地球そのものの活動として体験できる場所です。
白骨温泉一帯に存在する「噴湯丘と球状石灰石」は、その学術的な価値から国の特別天然記念物にも指定されています。目の前に広がる石灰華の景観を見れば、なぜこの土地がそれほど特別なのか納得できます。
湯、硫黄の香り、川の音、石灰華、山の空気。その全てが一つになって完成している。施設の豪華さでは絶対につくれない温泉です。温泉好きなら、一度はここまで足を運んでほしい。私にとって現時点で「人生最良の一湯」です。
ここまで奥飛騨、三重、長野まで紹介してきましたが、「そんなに遠くまで毎回行けない」というのが現実です。そこで最後に紹介したいのが、名古屋市港区にある天然温泉「白鳥の湯」です。

泉質はナトリウム-塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)。泉温43.8℃、pH7.57、湧出量は毎分85.1L。ナトリウムイオン2,530mg/kg、塩化物イオン4,250mg/kgと、名古屋市内のスーパー銭湯だからと侮れない、しっかりとした塩化物泉です。
塩化物泉は、湯上がり後の皮膚表面に塩類が残ることで水分蒸発を抑えやすく、一般的に「温まりの湯」と呼ばれます。実際に入浴すると、湯上がり後まで身体の温かさが持続しやすく、寒い季節や練習後に身体が冷えているときには特に心地よく感じます。
湯の管理は、加水なし・加温あり・循環ろ過方式。消毒には塩素系薬剤に加えて銀イオン殺菌装置が併用されています。完全かけ流しではありませんが、だからといって評価を下げる必要はありません。日常利用される都市型温泉では、衛生管理と大量利用を両立することも重要です。
平日大人750円という価格で、本格的な塩化物泉、露天風呂、2種類のサウナまで利用できるコストパフォーマンスは非常に優秀です。東海市・大府市・知多市から「今日は少し温泉に入りたい」と思ったとき、長距離を運転する必要がないのも大きなメリットです。
秘湯へ行くことだけが温泉ではありません。継続的な身体のメンテナンスという意味では、生活圏から無理なく通える良質な温泉を一つ知っておくことも重要です。名古屋から選ぶなら、私は白鳥の湯をおすすめします。
練習後に身体が重いと「乳酸が溜まっている」と表現されることがあります。しかし現在では、翌日以降まで続く筋肉痛や疲労感を単純な乳酸の蓄積だけで説明することはできません。
高強度のトレーニングでは、筋線維やその周囲の結合組織へ微細なストレスが加わります。さらに筋収縮が繰り返されることで局所の循環環境が変化し、神経系にも疲労が蓄積します。そこへ睡眠不足、移動、試合による精神的緊張などが重なり、翌日の「身体が重い」「動き始めが硬い」という感覚につながります。
重要なのは、疲労を感じるたびに単純に休ませればよいわけでも、逆に痛みを無視して動けばよいわけでもないことです。競技者には、組織の状態・関節可動域・筋力・競技スケジュールを総合して負荷を調整する必要があります。
温泉へ入ると身体が軽く感じる理由の中心にあるのが、温泉成分だけではなく温熱・水圧・浮力という水中環境そのものです。
身体が温まると皮膚血流が増加し、筋や腱の粘弾性も変化します。また、水中では浮力によって関節へかかる荷重が軽減されるため、陸上では動かしにくかった股関節や膝、足関節を比較的楽に動かすことができます。水圧も下肢全体へ加わるため、長時間の立位や移動後には心地よさを感じやすくなります。
ただし、ここで大切なのは「温泉に入れば筋損傷そのものが直接治る」と考えないことです。温泉は骨折や靱帯損傷、肉離れを治療するものではありません。温浴によって身体をリラックスさせ、睡眠や主観的なコンディションを整え、翌日の運動へ向けた回復環境をつくる。私はそのように位置付けています。
スポーツ医学では、水浴によるリカバリーについて現在も研究が続いています。近年のシステマティックレビューでも、温水浴が運動後の筋肉痛や疲労感を一貫して改善するとは限らない一方、睡眠や一部の運動パフォーマンスに有利に働く可能性が報告されています。
だからこそ私は、温泉を「これに入れば治る」という万能薬としては紹介しません。身体を回復へ向かわせる選択肢の一つとして上手に利用することが重要です。
温泉に入った翌日に身体が軽く感じるのであれば、それをコンディショニングの一部として利用する。一方、長湯によって睡眠が浅くなる、脱水して翌日のパフォーマンスが落ちるのであれば方法を変える。競技者のリカバリーには、この個別化が欠かせません。
温泉が好きな方ほど注意してほしいのが、ケガをした直後です。例えば足首の捻挫直後で、腫脹や熱感が強く、受傷部位へズキズキする痛みがある状態では、長時間の高温浴によって症状が強く感じられることがあります。
当院では急性外傷に対して、昔ながらの「とにかく安静・とにかく冷却」だけに頼るのではなく、組織の状態を評価しながらPEACE&LOVE処置の考え方を取り入れています。しかし、だからといって受傷直後から何でも温めれば良いという意味ではありません。
スポーツ現場では「温泉に入ったら痛みが楽になったから練習できる」と判断してしまうケースがあります。しかし、疼痛が一時的に軽減しても、関節の不安定性や筋力低下、動作不良まで改善したとは限りません。
例えば足関節の背屈制限が残ったまま競技へ戻れば、しゃがみ込みや着地で膝が内側へ入りやすくなり、膝・股関節へ負荷が連鎖します。同様にシンスプリントやジャンパー膝でも、痛みだけを追いかけていては再発を防げません。
試合前日に温泉へ行くこと自体は問題ありません。ただし、45分、60分と長時間入り続けたり、熱い湯とサウナを何セットも繰り返して脱水したりすれば、翌日のパフォーマンスに悪影響となる可能性があります。
試合前は「限界まで温泉を楽しむ」のではなく、気持ちよく身体が温まり、少し余力を残して上がる程度で十分です。入浴前後の水分補給も忘れないようにしてください。

温泉に入って身体が軽くなったとしても、関節可動域を制限している組織や競技動作の問題まで自動的に消えるわけではありません。そこで当院ではディープティシューマッサージを用い、表面を揉むだけでは届かない深層筋や筋膜の滑走性を評価します。
特にスポーツ選手では「痛い場所=原因」とは限りません。足首の動きが悪いため膝へ負担が集中している、股関節が動かないため腰椎が過剰に回旋しているなど、生体力学的な連鎖を確認しながら施術を行います。

手技で関節が動くようになっても、その可動域を競技中に使えなければ意味がありません。当院ではフロッシングによる組織への刺激と、自動運動を組み合わせ、動作の中で関節を再教育していきます。
さらに加圧リハビリを利用することで、患部へ過剰な力学的負荷を加えにくい状況でも筋力トレーニングを進めることができます。特に試合が続くシーズン中には、完全休止によって筋力を落とすのではなく、ケガの状態に応じて「何ならできるのか」を考えることが重要です。
ARK接骨院が東海市・大府市・知多市のスポーツ選手に対して重視しているのが、「休ませないアプローチ」です。
これは「ケガをしていても無理に出場させる」という意味ではありません。医学的に競技継続が可能な状態であれば、実戦的テーピングやリハビリ、練習量の調整を組み合わせ、可能な限り競技から離脱する時間を短くするという考え方です。
例えば足首を捻挫した選手でも、直線走は可能なのか、切り返しは可能なのか、ジャンプ着地はどうなのかと段階的に評価します。競技特性に応じてテーピングの強度や方向を調整し、実際の動作で確認しながら早期復帰(Return to Play)を進めていきます。
温泉で疲労をリセットする。施術で可動域を改善する。リハビリで身体を再構築する。そしてテーピングで競技へ戻す。どれか一つだけではなく、選手の状態に合わせて手段を組み合わせることが、長いシーズンを戦い抜くためには必要です。
A. 基本的には問題ありません。ただし、高温の湯へ長時間入り続けたり、サウナを何セットも繰り返して脱水したりすると翌日のコンディションへ影響する可能性があります。試合前日は「もう少し入りたい」と感じる程度で切り上げ、水分を十分に補給して睡眠時間を確保することをおすすめします。
A. 受傷直後で腫れや熱感、強い疼痛がある場合は、高温浴や長時間の入浴を積極的にはおすすめしません。骨折や重度の靱帯損傷が隠れている場合もありますので、まず状態を評価することが重要です。回復段階に入ってからは、症状に応じて温浴をコンディショニングへ取り入れることができます。
A. 温浴後は身体が温まり、関節や筋肉を動かしやすく感じる方が多いため、コンディショニングを行いやすい状態になることがあります。ただし、長湯直後で脱水している状態や、のぼせ・めまいがある状態で強い施術を行うことはおすすめしません。水分を補給し、身体が落ち着いた状態で施術を受けてください。
A. 温泉は骨折、靱帯損傷、肉離れなどを直接治療するものではありません。一方で、温熱・水圧・浮力によるリラックスや身体の動かしやすさ、睡眠への良い影響などを通じて、リカバリーを支える方法の一つとして活用できます。痛みが続く場合や競技動作に支障がある場合は、温泉だけで様子を見るのではなく専門的な評価を受けてください。
東海市・大府市・知多市周辺で、練習後の疲労が抜けない、関節の動きが悪い、痛みを抱えながら競技を続けているという方は、一度ARK接骨院へご相談ください。競技をただ休ませるのではなく、現在の身体で何ができるのかを評価し、可動域改善・リハビリ・テーピングを組み合わせながら早期復帰(Return to Play)をサポートします。
執筆者 柔道整復師 古田 幸大
温泉記事第一弾:東海市周辺のアスリートへ!疲労回復に効く厳選温泉5選と休ませない治療法
