【完全版】ゴルフで怪我をする本当の理由とは?痛みを防ぐスイングメカニズムと部位別ケア総論

東海市でゴルフで起こる肘、肩、腰の痛み総論

愛知県東海市、大府市、知多市周辺でゴルフを愛する皆様、こんにちは。ARK接骨院 代表の古田です。

当院にはこれまで400人以上のゴルファーが身体の痛みを抱えて来院されています。ゴルフは相手とぶつかるコンタクトスポーツではないため、「生涯スポーツ」「怪我の少ないスポーツ」と思われがちです。しかし、スポーツ医学やバイオメカニクス(生体力学)の観点から見ると、ゴルフスイングは「ねじる(回旋)」「前傾姿勢を保つ」「片足でバランスをとる」という、身体にとって非常に負担の大きい動きを高速で行う激しいスポーツなのです。

本記事では、これまで400名以上のゴルファーの身体と向き合ってきた東海市の接骨院としての経験を基に、ゴルフで起こりやすい怪我の原因から予防、当院独自の施術法、そして安全な復帰へのステップまでを網羅した「ゴルフ障害の総論」を徹底解説します。

目次

なぜゴルフで怪我をするのか?「代償動作」という落とし穴

ゴルフスイングは、足元から骨盤、体幹、腕、そしてクラブへと力を伝えていく「運動連鎖(キネティック・チェーン)」と呼ばれる精巧なシステムです。しかし、身体のどこか(例えば股関節や背中)が硬くて十分に動かないと、無意識のうちに別の部位(腰や手首など)を過剰に動かしてカバーしようとします。これを代償動作(だいしょうどうさ)と呼びます。

大府市で運動連鎖の乱れで膝がいたいゴルファー

ゴルファーの怪我のほとんどは、単なる「使いすぎ(オーバーユース)」ではなく、この「柔軟性不足や筋力不足を補おうとした結果、特定の関節に負担が集中し、微細なダメージが蓄積すること」で起こるのです。

体幹部・背骨の怪我(腰痛・肋骨疲労骨折)

スイングの要「腰痛」の真実

ゴルファーの悩みで最も多く、パフォーマンスを大きく下げるのが腰痛です。実は、腰の骨(腰椎)は構造上、全体で「約5度」しかねじることができません。ゴルフの大きなねじり動作は、本来「背中(胸椎)」と「股関節」で行うべきなのです。

知多市でスイングする際腰が痛いゴルフ選手

股関節や背中が硬いと、回らない分を無理やり腰でねじろうとしてしまい、関節や椎間板に限界以上の負担がかかります。また、腹筋(特に脇腹の腹斜筋)が弱く「腹圧(お腹の圧力)」が抜けた状態だと、スイングの遠心力を腰の筋肉だけで受け止めることになり、激しい痛みを引き起こします。これらを防ぐための具体的なアプローチについては、スポーツによる腰痛の根本改善を目指す治療法の専用記事にて詳しく解説しています。

見逃されやすい「肋骨疲労骨折」

背中や脇腹が痛む場合、「単なる筋肉痛かな?」「筋違え(肉離れ)かな?」と放置されがちですが、実は肋骨疲労骨折であるケースが臨床現場では非常に多く見られます。

ゴルフスイングによる左背中の肋骨疲労骨折のイメージ

主にスイングをリードする側(右利きなら左側)の背中側に起こります。これは、肩甲骨と肋骨をつなぐ「前鋸筋(ぜんきょきん)」という筋肉が、スイング中ずっと強く引っ張られ、ダフリなどの衝撃を吸収し続けることで疲労し、骨を引っ張る力に耐えきれなくなって微小な骨折を起こすのが原因です。

下半身の怪我(膝・足首・股関節)

下半身はスイングの強固な土台ですが、ねじれのエネルギーをうまく逃がせないと関節が壊れてしまいます。

膝関節の痛み(半月板・靭帯損傷)

ゴルフのニーインによる膝関節への負担と痛みのメカニズム

リード側(左膝)は、インパクトからフィニッシュにかけて急激なブレーキとねじれの軸になるため、非常に危険な部位です。体重が外側に乗り切らず膝だけが内側にねじれる「ニーイン」や、膝をピンと伸ばしきってしまう「過伸展(突っ張り現象)」が起こると、クッションである半月板や靭帯が破壊されてしまいます。こうした状態を改善するためのケア方法は、スポーツの怪我予防に!筋膜リリースの解説にてまとめています。

足首や股関節の痛み

ゴルフのフォロースルーでの足首と股関節へのストレスと痛み

フォロースルーで下半身の回転が止まってしまうと、上半身のねじれパワーが行き場を失い、足首の外側に捻挫のような強力な負担がかかります。アドレス時にあらかじめ左のつま先を少し外側に開く(オープンスタンス)などの工夫をすることで痛みを予防することが可能です。

腕・手首の怪我と「クラブ(ギア)」の影響

手首の小指側の痛み(TFCC損傷)

大府市でゴルフのプレー中手首が痛いTFCC損傷

ダフリの衝撃やインパクト時の急激な負担によって、手首の小指側にあるクッション組織「三角線維軟骨複合体(TFCC)」が傷つくことがあります。重症化すると、何もしていなくてもズキズキとうずくように痛む(安静時痛)ようになるため、早期に手首の痛み・TFCC損傷と腱鞘炎の専門治療を受けることが重要です。

グリップの太さと硬さが怪我を招く?

東海市で悪いグリップで招くゴルフ肘

使用しているゴルフクラブのグリップ仕様も怪我に直結します。太すぎるグリップは無意識に強く握り込んでしまい、前腕の筋肉が過緊張を起こして「ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)」の原因になります。なかなか治らないゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の記事でも解説している通り、自分に合ったグリップ選びも重要な予防策となります。

痛みが引き起こす「トリックモーション」とARK接骨院の独自施術

身体のどこかに痛みが生じると、脳はその痛みを無意識に避けようとして、本来の正しいスイング軌道とは異なる不自然な動きをしてしまいます。これをトリックモーション(代償運動)と呼びます。

東海市で代償運動で腰や肩が痛いゴルフ選手

例えば、肩に少しでも痛みや違和感があると、それをかばうために肘や手首に過剰な「力み」が発生します。この力みがスムーズな連動性を阻害し、スイングが安定しなくなるばかりか、肘や手首といった別の部位に新たな怪我を引き起こす悪循環に陥ります。

ARK接骨院では、このトリックモーションを引き起こす根本原因である「筋肉の硬さ」や「筋膜の癒着」に対して、以下のような独自のアプローチを行っています。

  • フロッシング: 専用の天然ゴムバンドを患部に巻き付け、圧迫しながら関節を動かすことで、癒着して硬くなった筋肉や筋膜を一気に解放し、可動域を劇的に改善します。
  • 加圧を用いた機能訓練: 関節への負担を最小限に抑えつつ、適切な血流制限をかけてトレーニングを行うことで、痛みで低下した筋肉の出力を早期かつ安全に回復させます。

安全にゴルフへ復帰するための「段階的プロトコル」

痛みが消え、関節の動きが良くなったからといって、いきなり打ちっぱなしでドライバーをフルスイングするのは絶対にNGです。再発リスクを極限まで下げるため、スポーツ医学の分野では「インターバル・ゴルフ・プログラム」のように、徐々に身体を慣らしていく段階的復帰(RTP)が推奨されています。

  1. 第1週(パター&アプローチ): 体幹の安定とグリップ感覚を取り戻す。
  2. 第2週(ショートアイアン): ハーフスイングで軽いねじれに身体を慣らす。
  3. 第3週(ミドル〜ロングアイアン): 長いクラブによる遠心力に耐えられるかテスト。
  4. 第4週(ウッド・ドライバー): フルスイング解禁。短いラウンド(9ホール)の試験。
  5. 第5週(完全復帰): 18ホールの通常ラウンドへ。

※各練習の間には必ず1日の完全休養日を挟み、「練習中も翌日も全く痛みがないこと」が次のステップへ進む絶対条件です。

ゴルファーからよくあるQ&A

スイングすると腰が痛いのですが、腰のストレッチをすれば治りますか?

A. 腰痛の原因の多くは「股関節」や「胸椎(背中)」が硬く、腰が代わりにねじれすぎていることです。腰を直接ひねるストレッチは逆効果になることもあります。お尻の筋肉や肩甲骨周りを柔らかくするストレッチの方が効果的です。

ダフった後から、背中や脇腹が痛みます。筋肉痛でしょうか?

A. 単なる筋肉痛ではなく「肋骨疲労骨折」の初期症状の可能性があります。スイングで肋骨付近の筋肉(前鋸筋)が過労状態に陥り、骨にダメージが蓄積している状態です。長引く場合は無理をせず専門機関にご相談ください。

ラウンド前の準備運動は、屈伸やアキレス腱を伸ばすくらいで十分ですか?

A. ゴルフは身体を大きくねじるスポーツなので不十分です。怪我を防ぐためには、反動をつけずにじっくり伸ばす静的ストレッチよりも、股関節を大きく回したり、肩甲骨を動かす「動的ストレッチ」を取り入れ、全身の連動性をスムーズにしておくことが重要です。

痛みが引いてきたので練習を再開したいのですが、目安はありますか?

A. 日常生活で痛みがなくなっても、スイングの遠心力や衝撃には耐えられないことが多いです。まずはパターや短いアプローチから始め、翌日に痛みがぶり返さないかを確認しながら、数週間かけて徐々にドライバーへとクラブを長くしていく「段階的復帰」を徹底してください。

アクセス

  • 東海市役所から車で5分
  • 知多市役所から車で15分
  • 大府市あいち健康の森公園から車で15分

ゴルフは正しく身体を使い、適切にケアを行えば、生涯を通じて楽しめる素晴らしいスポーツです。「痛みを我慢しながらのスイング」は、ゴルフの楽しさを奪うだけでなく、さらなる重傷を招くトリックモーションの引き金になります。東海市・大府市・知多市周辺でゴルフの痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ARK接骨院にご相談ください。ベストスコア更新に向けた身体づくりを全力でサポートいたします。

執筆者 柔道整復師 古田 幸大

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