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こんにちは、ARK接骨院です。 当院では、日頃から多くの学生アスリートのコンディショニングや怪我のケアを行っています。
今回は、記事掲載をご快諾いただきました、愛知県内で特に知多半島で精力的に活動しているバレーボールチーム「半田ROSE様(半田ローズ)」(以下、半田ROSE、半田ローズと表記)、実際に活動を拝見した感想を交えてご紹介します。また、記事の後半では、バレーボール選手なら知っておきたい「怪我のメカニズムと予防」について、プロの視点から徹底解説します。
愛知県中小体連および愛知県ヤングクラブ連盟U-14に所属する「半田ROSE」。 Instagramで活動内容を活発に発信されています。第一印象はとにかく「賑やかでアグレッシブ」でした。
コートの中では常に声が飛び交い、ボールを追いかける選手たちの姿勢からは、ただならぬ気迫とバレーボールへの純粋な熱量を感じました。静かに淡々とこなすのではなく、チーム全体で盛り上がり、アグレッシブに攻める姿勢が非常に印象的なチームです。

チームスローガン【花咲爛満(はなさきらんまん)】 チームが掲げるスローガンは「花咲爛満」。 「日々の地道な努力こそが、試合というここ一番の舞台で美しく咲き乱れる」という想いが込められています。練習を見ていて感じた「アグレッシブさ」は、まさにこのスローガン通り、試合で花を咲かせるための土台作りなのだと感じさせられました。
選手達は知多地区全域はもちろんのこと、名古屋市南部からも通う選手が在籍し、地域を越えて仲間が集まり日々切磋琢磨しています。
チーム活動概要
夜間の練習環境が整っており、学校の部活動とはまた違った刺激を受けられる場所です。チームの雰囲気や最新の活動状況は、公式Instagramで発信されていますので、ぜひ覗いてみてください。

ここからは、半田市、東浦町、大府市などで盛んに行われているバレーボールでのアグレッシブなプレーを長く続けるために必要な、身体のケアについて解説します。バレーボールは「跳躍」「着地」「強打」を繰り返すため、身体への負荷が非常に高いスポーツです。
特に成長期の選手に多く見られる5つの部位について、当院の視点からメカニズムと対策を詳細にまとめました。各リンクからはより詳細な情報にアクセス出来ます。ぜひ読んでみてください。
バレーボール選手にとって「膝の痛み」は選手生命に関わる重要な問題です。特に多いのが以下の2つです。
【対策と予防】 どちらも根本原因は「大腿四頭筋(太もも前)の硬さ」にあります。バレーボールの低いレシーブ姿勢は常に太ももに負荷をかけています。 練習後のアイシングはもちろんですが、お風呂上がりなどに「太ももの前を伸ばすストレッチ(踵をお尻につける)」を念入りに行ってください。また、簡単なテーピング1枚で劇的に症状を緩和できます。気になる方下のリンクを御覧ください。
【半田市】オスグッドが治らない理由とは?「成長痛だから」と諦める前に
膝をコートにぶつけた際、膝のお皿の骨がズレる亜脱臼が起こることがあります。
バレーボールにおける外傷発生率No.1といっても過言ではないのが「足関節捻挫」です。 ブロックの着地時に他人の足の上に乗ってしまったり、スパイクの切り返し動作でバランスを崩して足首を内側に強く捻ったりすることで発生します。これにより、外くるぶし周辺の靭帯(前距腓靭帯など)が引き伸ばされたり、断裂したりします。

「たかが捻挫」は禁句です 軽く見て固定をおろそかにすると、靭帯が緩んだまま修復されず、足首がグラグラになる「足関節不安定症」や、何度も同じ場所を怪我する「捻挫癖」が残ります。これはパフォーマンス低下の直接的な原因になります。
【対策と予防】 受傷直後は、迷わずRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を行ってください。 復帰リハビリにおいては、単なる筋力トレーニングだけでなく、不安定な足場(バランスディスクなど)の上で片足立ちをするような「固有受容感覚(バランス)トレーニング」が必須です。これにより、「捻りそうになった瞬間に筋肉が反応して耐える能力」を取り戻します。
足首の捻挫の教科書では応急処置から復帰までの流れをまとめています。
スパイクで大きく背中を反る、サーブで身体を捻る、レシーブで飛び込む。これらの動作は腰椎に強烈なストレスを与えます。
【対策と予防】 腰(腰椎)だけで身体を反らそうとしないフォーム作りが大切です。股関節や胸郭(肋骨周り)の柔軟性を高め、動きを全身に分散させること。そして、腹筋を鍛えることでで腹圧を高め、自分の筋肉で「天然のコルセット」を作ることが腰を守る最大の防御策です。
こちら腰痛のバイブルではどの型の腰痛かわかるセルフチェックも載せています。
腕を頭より高く上げて強く振る「オーバーヘッドモーション」は、肩関節の構造上、非常に負担がかかりやすい動作です。
インピンジメント症候群 腕を上げる過程で、肩の骨(肩峰)と腕の骨(上腕骨)の間に、インナーマッスル(腱板)や滑液包が挟み込まれ、炎症や損傷を起こす状態です。「腕を上げるとある角度で痛む」「スパイクのインパクト瞬間に激痛が走る」などが特徴です。 これを放置すると、腱が擦り切れる「腱板断裂」に進行することもあります。
【対策と予防】 原因の多くは、「肩甲骨の動きの悪さ」専門的に言うと「肩甲上腕リズムの崩壊」と「インナーマッスルの筋力不足」にあります。 アウターマッスル(三角筋など)ばかり鍛えるのではなく、チューブを使ってインナーマッスルを地味に動かすこと、そして肩甲骨の可動域を広げるストレッチが重要です。手打ちにならず、下半身からの力を連動させるフォーム習得も予防につながります。
インピンジメント症候群は違った切り口から解説しています。
肩に刺すような痛みが走った場合、上腕二頭筋長頭腱炎である可能性もあります。こちらで解説しています。
ブロックやレシーブの際、ボールの勢いに負けて発生する「突き指」。日常茶飯事に見えますが、実は非常に繊細な診断が必要な怪我です。
単なる打撲の場合もあれば、靭帯断裂、剥離骨折、腱断裂(マレットフィンガー)など、重篤なケースが含まれていることが多々あります。特に、指の腹側の組織(掌側板)を損傷すると、指が反りすぎてしまうなどの後遺症が残ることがあります。
「指を引っ張れば治る」は絶対ダメ! これは医学的に完全に誤りです。損傷した組織をさらに引き裂き、悪化させる危険な行為ですので絶対に行ってはいけません。
【対策と予防】 第2関節が紫色に腫れ上がっている場合や、自力で指が完全に伸びない場合は、骨折や腱断裂の疑いがあります。自己判断で放置すると、指が変形したまま固まり、将来的なプレーに支障をきたします。 受傷直後はアイシングを行い、必ず専門家の判断を仰いでください。軽度であってもテーピングで適切に固定することで、早期復帰が可能になります。
突き指について詳しい解説はこちらへどうぞ。
当院で選手や保護者の方からよくいただく質問をまとめました。
A. 自己判断は危険です。 骨折していても曲げ伸ばしができるケースは多々あります(ヒビが入っている場合や、関節に関係ない部分の剥離骨折など)。特に腫れや内出血がある場合、または指が変な方向に曲がっている気がする場合は、必ず接骨院や整形外科を受診し、画像診断や専門的なチェックを受けてください。
A. 「テーピングで筋力が落ちる」は、半分正解で半分不正解です。 目的もなく、思考停止で毎日同じガチガチのテーピングを巻き続ければ、確かに本来使うべき筋肉がサボってしまい筋力は落ちます。 しかし、それ以上に問題なのは「関節可動域の低下」です。過度な固定で動きを制限し続けることは、成長期に必要な身体の発達を阻害してしまうリスクがあるため、状態に合わせた適切な判断が必要です。
A. 痛みの程度とケア次第でプレー継続も可能です。 オスグッドは完全に休めば痛みは引きますが、復帰して同じ身体の使い方をすれば再発します。「完全休養」よりも「柔軟性の改善」と「フォーム修正」、そして「練習量の調整」を並行して行うことが大切です。ただし、歩行困難なほどの痛みがある場合は、一時的な休養が必要です。
A. 痛みがなければ直ちに問題になることは少ないですが、パフォーマンスは落ちています。 関節がスムーズに動いていない摩擦音であり、「音が鳴る=パワーロス(力が逃げている)」状態だからです。 もし関節自体に少しでも痛みを感じるようになったら、身体の許容範囲を超えるズレが生じている危険信号ですので、直ちに運動を中止してご相談ください。
バレーボールはチームスポーツですが、チームの勝利を支えるのは、選手一人ひとりの健康な身体です。「半田ROSE」のような活気あるチームで長くプレーを楽しむためにも、痛みや違和感を放置せず、日頃から身体のケアを大切にしてください。
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執筆者 柔道整復師 古田 幸大