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誰も語らない食品成分のヒミツ

2018.05.21 | Category: 食事、サプリメント情報

今回は食品栄養表示のヒミツについてお知らせしたいと思います。

皆さんは「ゼロカロリー」や「カロリーオフ」というワードを見たことや聞いたことはありますか?

栄養表示では「ゼロカロリー」と表記があるものは100g当たり5kcal未満(飲料の場合は100ml当たり5kcal未満)であることを「カロリーオフ」は100g当たり40kcal以下(飲料の場合は100ml当たり20kcal以下)であることを示しています。なので「カロリーオフ」の食べ物を1食1kg、1日3食べたとしたら1日で1200kcal摂ることになります。これはタンパク質、脂質、炭水化物での合計カロリーなので、栄養組成によっては思わぬ結果を招くかもしれません。このことから「カロリーオフ」の製品には注意する必要があると言えます。

次に糖質についての解説です。「糖類ゼロ」「ノンシュガー」「無糖」などの表示も見かけることもあると思います。

例えば飲料のラベルに「糖類ゼロ」「ノンシュガー」「無糖」なんて表示してあったとしたら、その飲料に含まれる糖質が100g当たり0.5g(100ml当たり0.5g)以下であると言えます。しかし、例え本当に「糖類ゼロ」であったとしても「甘くない」事を証明してくれるかどうかはわかりません。含まれる糖類が0.5g未満でも、糖類に分類されない糖アルコール性の人工甘味料をで甘みを付けている場合はそれを栄養表示に表示する義務が無いからです。なので人工甘味料によるcalを摂取してしまっている可能性はあります。ダイエットコーラなどはこの解説に当てはまります。

よくcalのあるゼリーなどに入っている「難消化性デキストリン」に関しては食物繊維であるため摂取しても糖質として身体に吸収されることはありません。ここでも表示のからくりがあるのですが、炭水化物から食物繊維を除いたものが「糖質」であるので、栄養表示で炭水化物15gと表記されていてもその全てが糖質であるのかどうかはわからないのです。もし糖質を摂りたくない人がその食品を摂取するとして、その15gのうち前述した難消化性デキストリンが大半を占めていた場合は摂取を控える必要はありません。炭水化物=糖質+食物繊維 であると覚えておくと便利でしょう。最近では徐々に食物繊維と糖質を分けてセールスポイントとして表示するメーカーも増えてきました。

栄養成分表示で表示が義務付けられているものは熱量(cal)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムのみになっています。ぜひともその他の成分も正確に表示するよう食品メーカーには頑張って頂きたいものです。


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