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東海市 クロールの泳ぎ方と肩の可動域

2018.07.17 | Category: 当院の治療事例,水泳での怪我

今回は肩関節の可動域と泳ぎの関係性を治療事例に基づいて解説します。

中学3年生 女子 練習は週に6日 一日の練習時間2~3時間

ベストタイムが半年間出なくなり、飛び込んでからコースを斜めに進んでしまうということで来院されました。この半年間でフォームの改善に取り組み様々なトレーニング方法を試し、遠泳や、フィンなどを行っても斜め泳ぎは治らなかったということです。泳ぎの映像を見てみると右肩の可動域が極端に落ち、推進力が小さくなってっしまっているのがわかります。「肩甲骨の動きが固い」とコーチに言われたということで、各可動域を見ていきました。

肩関節の可動域は屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋、水平屈曲、水平伸展に分類されています。肩関節だけではなく肩甲骨(肩甲帯)にも可動域の分類があり、屈曲、伸展、挙上、引下げに分かれています。クロールのではこの肩関節と肩甲帯の動きによって腕を動かしています(厳密には肘関節と手関節も連動してる)

肩関節と肩甲帯の可動域を見ていくと、この選手は肩甲骨の挙上(通常20°程度)が上手くいかず、肩関節だけを回して推進力を得ようとしてることがありました。そうなるにもきっかけがあると思い聞いてみた所、半年ほど前に背中の右側を肉離れしていたと言うのです。きっとその時にリハビリが十分ではなかったのでしょう。背中の筋膜が右側だけ固くなっていて引っ張られるように肩甲帯の可動域を制限していました。

こうなってしまうと少し痛みが伴いますが、その筋膜の硬さ(癒着)を取ってあげないとストレッチなどでは可動域を戻せません。加圧をし疼痛をコントロールしながら筋膜リリースを行い、癒着した筋膜を戻していきました。3回の施術が終わった頃、泳ぐ時にタイムはそれほど変わらないが、斜め泳ぎは治ったと言われました。

肩甲帯の筋膜が固い状態でフォームだけ変えたとしても、肩甲帯は動いてないのですから斜め泳ぎが改善するわけがありません。本来であればこの状態になってからフォームの見直しを行うべきだったのです。

このように痛みが出た後に放置をしてしまうと、後々に響いてきてしまいます。この選手の場合、5回ほど施術を行ったときには左右の肩甲骨の可動域も同じくらいになり、徐々にタイムが出るようになってきたとのことです。

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