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東海市で肘の痛いソフトボール選手の治療事例

2018.05.19 | Category: 当院の治療事例

今回はソフトボール選手の治療事例をお伝えいたします。

プロフィール

15歳女性、ポジションキャッチャー、ソフトボール歴5年

症状

投球時に肘の内側に鋭い痛みが走る。バッティング時にも同じ様な痛みがある。

この痛みはボールを思いっきり投げたり、肘のオーバユースが原因で発生する野球肘と呼ばれる症状です。野球肘は内側型、外側型、後方型に分かれていて彼女の場合は内側型が当てはまります。「上腕骨内側上顆炎」や「内側側副靭帯損傷」などが起きている可能性があり、反復性としては上腕骨内側上顆炎、突発性として内側側副靭帯損傷が起こりやすいです。

ソフトボールは野球ボールより大きく投げる時も野球ボールを投げる場合より大きな力が必要になります。そして競技特性上、投球数の制限を行わないことも野球肘を誘発する原因になっています。度重なる投球により前腕にある筋肉、手関節屈筋群が硬くなると、肘の内側(内側上顆)を引っ張る力が増し、結果として腱や靭帯、骨の膜である骨膜が炎症に炎症が起こってしまいます。この選手の場合も同様で、初めて来院された時は、度重なる試合や遠征での投球で前腕の筋肉がパンパンに張ってしまっている状態でした。更に手関節の亜脱臼も併発により手関節屈筋群の腱が余分に引っ張られ痛みを助長させていました。

亜脱臼を整復するにはパンパンに張ってしまった前腕の筋肉は邪魔になってしいます。なのでまず温熱を加え加圧ベルトにて患肢の加除圧を行い手技によるマッサージで前腕の筋肉の張りを取り除いていきました。次に手関節亜脱臼の整復に移ります。手関節は手根骨と呼ばれる次の8個の骨で形成されています。手根骨…1,有頭骨(ゆうとうこつ)2,有鉤骨(ゆうこうこつ)3,豆状骨(とうじょうこつ)4,三角骨(さんかくこつ)5,月状骨(げつじょうこつ)6,小菱形(しょうりょうけいこつ)7,大菱形骨(だいりょうけいこつ)8,舟状骨(しゅうじょうこつ)

この8個の骨はとても小さいのでしばしば亜脱臼を起こします。ソフトボールの場合バッティング時にも投球時にも手関節に大きな力が加わるので、内側上顆炎を抜きにしても手関節の亜脱臼のみを起こしている選手も多くいます。今回はこの8個の骨の配列を正しく整復し、一連の処置は終了です。保護者の方にも来て頂き、練習時に巻くテーピングの方法を覚えていただきました。

東海市、知多市、大府市でソフトボールでの肘の痛みなら「ARK接骨院」へお任せください。


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