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その手のしびれ、胸郭出口症候群?東海市

2018.07.10 | Category: ケガの解説

胸郭出口症候群が発症しやすい人がいるのはなぜ?

胸郭出口症候群とは、鎖骨の下辺りでで腕や手指に行く神経の束である腕神経叢と、腕や手指に血液を送っている鎖骨下動脈・鎖骨下静脈という血管が両方圧迫されて起こる症状のことを指します。
痩せ型で首が細く長いなで肩の女性、筋肉質で僧帽筋や胸鎖乳突筋が発達し首が太くがっちりした男性、長時間腕を上げた状態での作業や仕事を行う人などがなりやすいと言われています。
なぜ、このような方々が胸郭出口症候群になってしまうことが多いのかと言うと、痩せ型で首が細長くなで肩の女性は首が前に出やすく(横から見ると前のめりになった感じ)斜角筋という首の筋肉が緊張しやすいからです。斜角筋の間には動脈や神経が走っているので、首が前に出て斜角筋が緊張することによりそれらを圧迫してしまいます。一方筋肉質な男性は鎖骨下にある小胸筋、大胸筋が硬くなりやすくそれにより神経と動脈が圧迫されてしまいます。また、腕を上げた状態で作業をすることが多い方は鎖骨や肩関節がたくさん動くため、それにより動脈や神経を刺激しやすいです。

胸郭出口症候群では、首、方、肩甲骨周辺に重くだるい感じがあったり、ずーんとした痛みが見られたり、手や手指が痺れたり、熱感、冷感などの症状が見られます。脱力感があったり、掴んでいたものを放してしまうような脱力が見られることもあります。更に首を上から重力に合わせて圧迫されると痺れや痛みが見られるのも特徴の一つです。また、人によっては手指の色が白く蒼白になる方もいます。これは、血管が圧迫されることによって引き起こされる症状です。

ただ、一言に胸郭出口症候群と言っても、どこで何を圧迫しているのかといった原因によって、肋鎖症候群、頚肋症候群、第一肋骨症候群、小胸筋症候群といったように名前がつけられ、分類されています。

前斜角筋、中斜角筋の間を通る鎖骨下動脈と腕神経叢が圧迫されることで、痛みやしびれ、脱力感のような症状が起こるのが斜角筋症候群です。
正常な人なら肋骨は片側12本ずつあります。ですが、稀に頚部から肋骨の名残のような骨(頚肋)が出ている人がいます。このような人は、ただでさえ複雑で緻密な首の解剖学的な働きを、さら複雑に捻じ曲げてしまうため症状が起こりやすく、こうした先天的な骨格の問題に起因して起こるものを頚肋症候群と呼んでいます。
習慣性の首の疲労、肩、腕が疲労しているため起こった血行不良、姿勢や老化に起因した骨格の変化、外傷性のケガなどで肋骨が変形してしまった場合などに起こるのが肋鎖症候群です。
頚椎と第一肋骨を繋ぐ筋肉(後斜角筋など)の緊張と収縮、拘縮により、頭痛・肩こり・首の痛みなどを引き起こしてしまうものを第一肋骨症候群と言います。
第3、4、5肋骨の前面から肩甲骨の烏口突起には小胸筋という筋肉が付着しています。この小胸筋の緊張、収縮、拘縮が原因でしびれや痛みを引き起こすものが小胸筋症候群です。

このように胸郭出口症候群を分類すると様々な種類があるので、まずはどこで何をどのように圧迫しているのかを特定することが大切になります。
治療を行う際、筋肉の拘縮を除去すること、巻き肩、なで肩などの姿勢を改善すること、肩甲骨の動きを良くし、血行不良を改善することなどが必要になります。この時にどこが原因で胸郭出口症候群のうちどの症候群になってしまったのかがわかっていると、治療はスムーズに進んでいくでしょう。

東海市、知多市、大府市で胸郭出口症候群にお悩みの方「ARK接骨院」にお任せください。


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